段取り力―「うまくいく人」はここがちがう
ケーススタディ多し。それ見た方が速いってことだと思うけど。
徐々に少なくしてこう。
- 作者: 斎藤孝
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/11/01
- メディア: 文庫
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章立て
レバメモ
- プロローグ
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- 才能や育ち、環境のせいにしてしまうと改善のしようがない
- 改善のしようがないから、努力もしない
- 「段取りが悪かったからうまくいかないんだ」と考えることで、対処法が違ってくる
- 人間は反省すればうまくいくと考えているが、自分の人間性全体について反省しなくても、段取りを組み替えれば現実は変わっていく
- 「段取り力」という考え方や言葉を獲得すると、いろいろな活動や局面もすべて段取りという切り口で見ていくことが出来る
- 見方を変えることで無理をなくす
- 段取りは全部の活動にあることがわかってくるので、全然種類の違う活動をつなげて見ることが出来る
- 「段取り力」さえ身につければ、すべての活動が楽になるという発想
- 自分の可能性を肯定でき、また失敗に対して冷静に対処できる
- 自分にあった段取りのスタイルを見つけることが「段取り力」の大きな意義
- すべての領域の別々の「段取り力」を全部手に入れることは不可能だし方向的に間違い
- 自分の中にある「段取り力」に気づきそれを増幅していくことがスタート
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- マニュアル通りに動くことと、マニュアルを作る側になることには雲底の差がある
- マニュアルから学ぶとしたら、そのマニュアルがなぜそうなっているのか意味を考えたり、他人のマニュアルを読み取ることが大事
- ある活動の裏にあるマニュアルを読み取れるということは、自分でマニュアルを作る能力があるということ
- 自分でマニュアルを作れるレベルまでなればいい
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- 段取りのイメージをつかんだ上で入っていくのと、そうでないのとでは効率の差が大きい
- 第1章
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- KAIZEN
- 現場に行くたび発見される無駄を省いて段取り変えする
- トヨタのやり方では無駄は無限に生まれる
- 一切無駄をなくしても無駄は形を変えて現れる
- 進化した無駄をさらに摘み取る
- 「段取り力」としう観点で見れば工場Aと工場Bとの段取りの違いがわかる
- 気づいたことは確実に経験になっていくから、経験知が増えていく
- 改善案のスパイラルアップ
- 「段取り力」の重要な要素にアレンジして使う力がある
- 少し変えれば自分の領域にでも通用するのではないかと発想するのが「段取り力」の活かし方
- 付加価値を生まない作業は無駄と認識
- 区別すべきは働いているかどうか出はなく、付加価値や利潤を生んでいるかどうか
- 「あなたは一ヶ月の給料の三倍の利益を上げているか」と問われたときに「はい」といえるのかという危機意識を当たり前に持つのがトヨタのやり方
- 仕事のない時はじっとしていて、注文があってから納期に間に合わせるように動くことに全力を傾ける。それにより一層優れた「段取り力」が必要とされる
- 新しい価値が生まれるところにエネルギーを注ぐべきであって、価値を生まない下準備のところでいくらがんばっていても結果に反映されないのなら仕事とはいえない
- 期限なしには改善は難しい
- 納期があることで初めてほかのことでも無駄を減らし、ブラッシュアップしていくことが出来る
- 上手な時間制限を設けるのが段取りをくむための段取り
- 簡単にはできそうにない目標を設定することで、今までの常識から疑ってかかる
- 動機付けの目標はある程度厳しさがあった方がいい
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- 元ボクサーの話
- 段取りはやる前に頭の中で手順を組み立てるもの
- 手作業という意味合い以上にイメージトレーニングの側面が強い
- 自分が何をしているのか、常にクリア
- 今やろうとしている「点」だけを見るのではなく「文脈」を見ることが大事
- 百聞は一見にしかず
- 出会った現物を見て経験を積み重ねることによって、自分の中にチェック項目を増やしていく
- 自分にとってテーマは何か、目標とするヴィジョン、最終的に見えてくる像、イメージとはどういうものなのか。それがその後の段取りを決める
- 現実の諸条件との折り合い
- 「段取り力」があるほうが創造性が高まる
- 自分の手持ちの道具はこれだけだとはっきりすれば、それを駆使することで作業効率うp
- 作るとは自分のアイディアを組み込み最終的なヴィジョンと素材をつなぐこと
- テーマ等の限定をするというやり方にすることで、自分のスタイルもわかるし他人との比較も可能
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- 姉さん事件ですな話
- 自分がいる場所でただ言われたことだけをやっているのではなく、全体で何が起こっているのかを、マニュアルを構築する側の立場に立って見通す
- マニュアルを盗む力
- 仕事らしい仕事には段取りがある
- 段取りがいいと流れがよくなるから、サービスを受ける側の人は快適に過ごせる
- 最高責任者がバスローブの素材まで知っているというのは強み
- ホテルは「段取り力」の集積であることが見えていれば、一流ホテルかどうかの区別も容易
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- popeye
- まずは動いてみるというのが段取りとしては正しいやり方
- 経験知が積み重なれば大きな予算でチャレンジするときもリスクは少ない
- 仕事では無駄うちをしないのがいいことになっているがあえて無駄うちしてみる
- 目の流れがスムーズであるという基準が一つあれば、紙面をデザインしていくときの段取りも決まる
- 読みやすさにつながる
- 決めたとおりにしかうごかないのはもったいない
- アイディアや出会いの入る余地を残すことが段取りを組むためのコツ
- 第二章
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- カゲスジ
- 実際には予測しないトラブルが起きる。それを吸収していち早く回復できるものがよい段取り
- 完璧に細かく組み込んでしまうよりは、ある程度フレキシブルに余裕を持たせておく
- 「トラブル吸収段取り力」を持っていると強い
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- 刑務所の話
- うまく行き始めたときはそこで休まない
- 一つ道をつけるところまで到達するのが大変、その後は一度道がついたところを増幅していけばいい
- 先が見えない努力はつらいが、必ず質的な変化が起き、少しでも変化すればそこを増幅すればいい
- 量は質に転化する
- 段取りが見えてくれば、一回できるところまで持って行くために反復してコツコツ努力を続けられる
- 質が変わったら、一週に一度を二度にする
- 続けるコツとは段取りを遂行している最中は考えるエネルギーを無駄遣いしないこと
- 目標を決めたらあとは自動運動
- 段取りがわかっている仕事のうちのある工程は脳が休まる
- 最善を願い最悪を予想
- 「何のために何をやる」というヴィジョンがないと何をやっても的はずれ
- 今何のためにこれをやっているのかと言うことを意識する
- けど、細かいことに気を煩わせすぎて消耗してしまうのが一番まずい
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- アスリート
- 人に言われたメニューで練習しているだけだと筋肉の使い方はわからない
- 知覚→練習メニューにまで高める
- 同じ刺激になれてしまうと最善の工夫がそうでなくなる
- ワンパターン化したものではなく、常に変化させていくことが大事
- 昔の技術でもそこそこやっていけるが、もう一つ上に行けない
- 螺旋的にスパイラルアップしていく見通しを持ってやるのがコツ
- 自分が持っているカード、相手がどういう気持ちでくるかを考えて布石を打つ
- 第三章
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- 収納
- 最初に迷わず仕分けできる者からやり始めることがコツ
- 許される時間の制限を物ごとに決める。占有してもいい有効期限
- 自分の身体知、経験知がしみこんだ使いやすい者は大事にする
- 使うこと尾によって経験が呼び覚まされ自分にとって使いやすい状況がさらにつくれる
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- コミュニケーション
- 空間配置で認識する
- ポジショニングの感覚
- その配置が自分たちに合っているか
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- 仕事の段取り力
- 仕事や用件をブロックで区切る。だいたい90分
- 私たちは時間に縛られない自由な感覚を常に求めているが、段取りよく物事が進むと気分がよく、自由な感じを味わえる
- けり(仕事をいったんレジメ化してブロックを終える)さえつけておけば次の機会にそこから始められる
- 情報はある程度見通しを持って集めないと効率が悪い
- 自分たちに必要な情報は何かと追い込むこと
- 分担して絶対必要な情報だけをもちよること
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- 会議
- 文字は非常に優れた性質をもっているので、ホワイトボードは是非使う
- 意見を言っている暇があればアイディアを
- 物事はつねにアイディアで乗り越えていかなければならない
- 会議では具体的かつ本質的なアイディアをたった一つでもいいから出す。その一手を打てばすべての意識は変わっていく
- 第四章
- 段取り八分
- 物事は八割が段取りで決まる
- エネルギーを形にする最大のポイントが「段取り力」
- 段取り力は自分一人の利益のためではなく、周りの人たちにも利益をもたらす
- 最低限決めなくてはいけないことや、やらなくてはいけないことを押さえる。そのポイントははずさないようにした上で真ん中は緩やかにする
- 遊びを持たせる
- 思いもよらない展開を呼ぶかも?
- 段取り力を鍛えれば人生の危機をかなりの確率で回避できる
- いい仕事をするためにはどのタイプの「段取り力」が得意なのかを見極める
- 仕事は変わっても「段取り力」に地震があれば次の仕事をポジティブに迎えることが出来る
- 法則化されたものは技となる
- 質の違う活動をしっかりと振り分けることが出来るのが段取り
- 段をつけて登りやすくすることが「段取り力」の基本イメージ
- 自然界はだらっとした連続で成り立っている。それを非連続にしてメリハリをつけたことに人間賛歌
- 段を一つでも踏み外したらすぐ分かる、またミスの範囲がその段階の範囲で済む
- 質的に違う者をきっちり振り分け、どこで変化するのかを見抜く
- スケジューリングと段取り力は別物
- 最大の鍵となるポイントに最大のエネルギーを注ぎ込むことが成功の秘訣
- メリハリをつけることが段取り力、与えられたものの順序を入れ替えて自分なりに組み替える
- 状況設定を段取ることで中身を充実させることが可能
- 「段取り力」によって資質を引き出すことが出きると、未来に対して希望が持てる。その力が本物になる
- 「自分は段取り力で食べているのだ」という意識
- 第五章
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- 鍛え方
- 最初に明確なヴィジョンやコンセプトを打ち出し、ほかからイメージできるものを持ってきて当てはめる
- デザインシートに段取りを書いてみる。本質は時間的なものだが、順番、優先順位でどういうコンセプトになったかを引きずり出す
- 対象、テーマ(タイトル)、テキスト(素材)、キーワード(キーコンセプト)、段取り、仕込み(裏段取り)を箇条書きにさせる
- カリスマといわれる人も、うまい段取りを組んでいるだけ
- 自分だってカリスマになれる
- アイディアはきっちり段取りを組んで考えると生まれてくる
- 様々な場面に「段取り力」という包丁を持ち込みスパスパ切っていくことでコンセプトが技となって自分の中にしみこむ
- 根本的な人間性はなかなか変わらないが、「段取り力」は明らかにちょっとした意識化と練習でのびる
- 段取りにはスケールがあることを意識する
- 「素材主義」「ヴィジョン主義」
- 素材が先でもヴィジョンが先でもよいが、素材とヴィジョンの間をつなぐ段取りが大事
- 視点や切り口を明確にする
- 時間切れになって肝心のものにたどり着かない場合がある
- アウトラインから押さえて、徐々に細部を詰めていく
- シチュエーションを整えると持てる以上の能力が引き出される
- 場の設定が脳の力を引き出したり消耗させたりする
- 仕込みの意識のあるなしが「段取り名人」と素人との分かれ道
- 面倒な裏段取りが見えると自分に向いている仕事かどうかの見極めがつく
- 総じて完成形がシンプルに見えている方が裏の仕込みは複雑
- メイキングビデオ、自分の領域だけでなく作っていく段取りをいろいろな分野から吸収し練り上げる
- 段取りとは質的に違う者を組んでいくこと
- 高度な仕事をしているのにもかかわらず考え方は実にシンプル。自分のやっていることを単純化できるので無駄がない
- ずらし重ね
- 納期の違うもの(週刊と月刊)を作る、とか
- 大枠をきめて段取りも決める
- ずらし重ねの管理をするには手帳が優れている
- エピローグ
-
- 自分の得意なスタイルで仕事をするのが一番エネルギーを発揮しやすい
- 自分の中にある段取り力に目覚めることが段取り力を技化する第一歩
あと、
デザインの解剖〈1〉ロッテ・キシリトールガム (デザインの解剖 1)
- 作者: 佐藤卓
- 出版社/メーカー: 美術出版社
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